「突然お湯が出なくなった！」「給湯器のエラー表示が消えない！」そんな緊急事態、特にマンションにお住まいの場合はすぐに対処が必要です。

本記事では、マンションで給湯器が使えなくなったときの緊急対応方法と、交換までの応急処置・準備手順を解説します。

🚨 給湯器が使えなくなったときの初動対応

まずは、次の3ステップで状況を整理しましょう。

① エラーコードの確認

リモコンや本体に表示されるエラーコードを確認します。よくあるもの：

• 111：点火失敗（ガスが出ていない可能性）
• 632：ファンモーター異常
• 140：過熱防止装置作動

エラーコードが分かれば、取扱説明書やメーカーHPで症状と対応方法を確認できます。

② ガス・電源・水の供給確認

• ブレーカーが落ちていないか
• 給水バルブ・給湯バルブが閉まっていないか
• ガスメーターが遮断（赤ランプ点滅）していないか

ガスメーターが遮断されている場合は、復旧ボタンを3秒長押しして再起動を試みましょう。

③ 給湯器の再起動を試す

リモコンの電源を一度切って再度入れるだけでも解消することがあります。

⚠ 注意：ガス臭がする場合や異音がする場合は、即時使用を中止して専門業者へ連絡しましょう。

🛠 応急処置としてできること

1. シャワーや給湯の代替手段を確保

給湯器が完全に停止してしまった場合、以下の方法で一時しのぎが可能です：

• 近隣の銭湯やスーパー銭湯を利用
• 電気ポットや鍋でお湯を沸かして洗面・洗髪に利用
• 電気式給湯器（簡易型）を短期レンタルする（対応業者あり）

2. 洗濯・食器洗いはコインランドリーへ

お湯が出ないと洗濯機や食洗機も使いづらくなります。必要に応じて一時的に外部サービスを利用しましょう。

📅 給湯器交換までの流れ【マンション編】

マンションでは個人の判断だけで給湯器を交換することができないケースがほとんどです。以下のような流れが必要です。

1. 専門業者に連絡し、現地調査を依頼
   （設置条件・排気方式・機種制限の確認）
2. 見積もり・機種決定
3. 管理組合に工事申請（1〜2週間かかることも）
4. 工事日の調整と告知
5. 給湯器交換工事の実施（約2〜4時間）

💡 ポイント：高層階・PS設置などの場合、特殊な機種対応や申請書類が必要です。

🔧 応急用の「仮設給湯器」ってあるの？

一部の業者では、交換までの期間に仮設の給湯器を設置する応急対応を行っているところもあります。

条件：

• ベランダ設置型など屋外に設置スペースがある場合
• 使用中の給湯器が完全に故障している場合

ただし、マンションの管理規約によって仮設設置が不可の場合もあるため、事前に確認が必要です。

❓ よくある質問（FAQ）

Q. お湯だけが出ないけど水は出る。これも給湯器の故障？

A. はい。水が出る＝水道は問題なし。お湯が出ない場合は、給湯器の着火や内部部品の故障が原因の可能性が高いです。

Q. エラーが出たがすぐ直った。使い続けてもいい？

A. 一時的なものであっても再発する可能性が高いため、なるべく早めの点検をおすすめします。

Q. 土日や夜間でも対応してくれる？

A. 緊急対応をしている業者もありますが、高層マンションでは夜間工事が不可なケースも多いため要注意です。