FF式石油給湯器とは？仕組み・特徴・屋内設置の安全性とメリットを徹底解説

屋内に設置できる石油給湯器の中でも、特に安全性に優れたタイプとして注目されているのがFF式石油給湯器です。

この記事では、FF式の仕組みや屋外との違い、設置メリットや注意点、適した使用環境や主要メーカー製品について、わかりやすくご紹介します。

FF式石油給湯器とは？

FF式とは「Forced Flue（強制給排気）」の略で、外気を取り込み、燃焼後の排気を屋外へ強制的に排出する方式の石油給湯器です。

屋内設置が可能で、室内の空気を使わずに燃焼するため、酸欠や一酸化炭素中毒の心配がほとんどありません。

排気方式の違い（屋内型）

FF式のメリット

• 安全性が高い：室内の空気を使わず、排気も完全に屋外に排出。
• 寒冷地対応：屋内設置なので凍結リスクが低い。
• 天候の影響を受けにくい：強風や雪による排気トラブルが少ない。

デメリット

• 設置に配管工事が必要：給排気筒を外に出すため、壁面工事が必要。
• 設置場所が限られる：屋内の十分なスペースと通気設計が求められる。

おすすめの使用環境

• 寒冷地の住宅（屋外機が凍結しやすい地域）
• 集合住宅（ベランダ設置が困難な場合）
• 屋内給湯器への買い替え・入替えを検討している家庭

代表的なメーカーとモデル

ノーリツ（NORITZ）

FF式対応の屋内型石油給湯器「OX-FFシリーズ」などを展開。

コロナ（CORONA）

UKBシリーズにFF式対応モデルあり。寒冷地仕様やエコモード搭載モデルも。

長府製作所（CHOFU）

FF式の屋内設置用機種が豊富。安全性重視のラインアップ。

設置・選定のポイント

1. 屋内に十分なスペースがあるか（安全距離）
2. 給排気筒の取り回しが可能な構造か
3. 使用人数に応じた号数（16号・20号・24号など）

まとめ

FF式石油給湯器は、室内に安心して設置できる高安全設計の給湯器です。
寒冷地や集合住宅など屋外設置が難しい環境でも、安定して快適な給湯を実現できます。

室内空間の安全性を確保しながら、快適なお湯生活を送りたい方に最適な選択肢です。